マイカーローンの金利が上がった──変動2.2%で借りた3週間後、我が家の返済はどう変わるのか【実額で試算】

納車から2週間。ローンの明細を確認しようと銀行のサイトを開いたら、金利表に「10月」の列が増えていました。全区分で0.25%の引き上げです。

我が家がテスラ Model 3 のために借りたのは、三菱UFJ銀行の「ネットDEマイカーローン」。9月4日に変動金利2.2%で借りたばかりです。「ギリギリ間に合った」と一瞬思いましたが、調べてみると話はそう単純ではありませんでした。変動金利は、借りたあとも上がります。

この記事では、何が起きたのか、我が家の返済にいつ・いくら影響するのか、どう備えるのかを、実際の明細と数字で整理します。

先に結論

  • 毎月の返済額 73,107円は当面変わらない(5年ルール)
  • 変わるのは中身。2027年1月分から利息が月1,300円ほど増え、そのぶん元金の減りが遅くなる見込み
  • 9月の追加利上げも、時間差で届く。2027年7月分からは2.70%になる見込み
  • 何もしなければ、8年間の利息は約59.7万円から約72.5万円へ(+12.8万円)
  • 我が家の対策は繰上返済。少なくとも補助金の197万円分は返済に回す。ネット手続きなら手数料は無料

2027年以降の金利は、銀行が公表しているルールと発表済みの数字から私が計算した見込みです。確定値は11月上旬に届く通知で確認し、この記事に追記します。

何が起きたか:10月から全区分で0.25%アップ

三菱UFJ銀行「ネットDEマイカーローン」の金利は、借入額によって4段階に分かれています。

お借入金額9月10月上昇幅
200万円以下年3.25%年3.50%+0.25%
201万〜500万円年2.70%年2.95%+0.25%
501万〜1,000万円(我が家)年2.20%年2.45%+0.25%
1,001万〜3,000万円年2.125%年2.375%+0.25%

出典:三菱UFJ銀行 ネットDEマイカーローン(2026年9月27日に確認。変動金利で、保証料は金利に含まれます)

背景は日銀の利上げです。時系列で並べるとこうなります。

  1. 6月16日:日銀が政策金利を0.75%から1.0%へ引き上げ
  2. 8月3日:三菱UFJ銀行が短期プライムレート(短プラ)を2.125%から2.375%へ引き上げ
  3. 10月1日:短プラに連動するマイカーローンの金利が、新しく借りる人から2.45%に

しかも、これで終わりではありません。日銀は9月18日にも追加利上げ(1.0%→1.25%)を決め、三菱UFJ銀行は同じ日に、短プラを11月2日から2.625%へ引き上げると発表しました。もう1回分、0.25%の引き上げが控えています。

金利ページには、見落としやすい注意書きもあります。適用されるのは申し込んだ月ではなく、実際に借り入れた月の金利。審査に通った時点の金利が約束されるわけではありません。

我が家のローン明細(実物)

銀行サイトのローンお借入内容照会(個人情報マスク済み)。当初お借入金額6,430,000円、利率2.200%、変動金利、毎月ご返済金額73,107円、次回ご返済金額81,633円
銀行サイトの「ローンお借入内容照会」(取引店・取引番号・口座番号は黒塗り加工。タップで拡大)
項目内容
借入額6,430,000円
金利年2.200%(変動金利)
返済方法元利均等・96回(8年)
毎月の返済額73,107円(毎月26日)
借入日2026年9月4日
最終返済日2034年9月26日
初回の返済額81,633円(うち利息20,314円)

乗り出し総額6,555,869円のうち、ローンで借りたのは643万円。残りの約12.6万円(注文時のデポジット5万円を含む)は自己資金で払いました。

初回だけ返済額が8,526円高い理由

明細を見て最初に引っかかったのが、初回の返済額です。毎月73,107円のはずが、初回だけ81,633円。

理由は、借入日(9月4日)から9月26日までの22日分の利息が、初回に上乗せされるからでした。

内訳計算金額
1ヶ月分の利息643万円 × 2.2% ÷ 1211,788円
22日分の利息643万円 × 2.2% × 22日 ÷ 365日8,526円
初回の利息20,314円

計算結果は、明細の「内お利息部分 20,314円」と一致します。銀行ローンは納車より前に融資が実行されるので、車が届く前から利息は発生しています。初回の引き落とし額には注意が必要です。

変動金利のルール:借りたあとの金利はいつ変わるのか

「9月に2.2%で借りたから、8年間ずっと2.2%」ではありません。銀行の基準金利見直しの説明ページと商品説明書から、我が家に関係するルールを整理しました。

ルール内容
金利の見直し年2回。4月1日と10月1日の基準金利で決まる
新しい金利の適用6月・12月の返済日の翌日から(7月・1月の返済分から反映)
通知見直し後の「ご返済のお知らせ」が5月・11月の上旬ごろに発行
5年ルール金利が変わっても、5年間は毎月の返済額が変わらない(内訳だけ変わる)
125%ルール5年後の見直しで返済額が増える場合も、それまでの125%が上限

5年ルールには、知らないと驚く点が2つあります。

①「5年」は、我が家の場合は実質4年ちょっと。 期間は「10月1日を1回またぐごとに1年」と数えます。我が家は9月4日に借りたので、借入から1ヶ月足らずで最初の「1年」が終わります。返済額が見直されるのは5回目の10月1日、つまり2030年10月1日の基準。2031年1月分から新しい返済額になる見込みです。

② 返済額が変わらない=負担が変わらない、ではない。 金利が上がると、同じ73,107円のうち利息に回る分が増え、元金が減りにくくなります。最後に元金や利息が残った場合は、最終返済日にまとめて払う決まりです。

利上げが我が家のローンに届くまで

ここまでのルールを、我が家のローンに当てはめたのが下の図です。利上げは、決定から半年以上遅れて届きます。

日銀の政策金利短期プライムレートこれから借りる人我が家のローン26年7月10月27年1月4月7月日銀の政策金利 0.75%(〜2026年6月16日)0.75%日銀の政策金利 0.75%(〜2026年6月16日)日銀の政策金利 1.0%(2026年6月16日に決定)1.0%日銀の政策金利 1.0%(2026年6月16日に決定)日銀の政策金利 1.25%(2026年9月18日に決定)1.25%日銀の政策金利 1.25%(2026年9月18日に決定)短期プライムレート 2.125%(〜2026年8月2日)2.125%短期プライムレート 2.125%(〜2026年8月2日)短期プライムレート 2.375%(2026年8月3日〜)2.375%短期プライムレート 2.375%(2026年8月3日〜)短期プライムレート 2.625%(2026年11月2日〜)2.625%短期プライムレート 2.625%(2026年11月2日〜)これから借りる人の金利 年2.20%(〜2026年9月)2.20%これから借りる人の金利 年2.20%(〜2026年9月)これから借りる人の金利 年2.45%(2026年10月〜)2.45%これから借りる人の金利 年2.45%(2026年10月〜)これから借りる人の金利 年2.70%(2027年4月〜・見込み)2.70%これから借りる人の金利 年2.70%(2027年4月〜・見込み)見込み我が家の金利 年2.20%(2026年9月4日の借入〜12月の返済日)2.20%我が家の金利 年2.20%(2026年9月4日の借入〜12月の返済日)我が家の金利 年2.45%(2026年12月の返済日の翌日〜・見込み)2.45%我が家の金利 年2.45%(2026年12月の返済日の翌日〜・見込み)見込み我が家の金利 年2.70%(2027年6月の返済日の翌日〜・見込み)2.70%我が家の金利 年2.70%(2027年6月の返済日の翌日〜・見込み)見込み9/4 借入利上げ前1回目(+0.25%)2回目(+0.50%)「見込み」=公表ルールからの試算(未確定)
上から下へ時間が進む。日銀の利上げは「短プラ → これから借りる人 → 我が家」の順に、時間差で届く
時期出来事我が家の金利
2026年
6月16日
日銀が利上げ(0.75%→1.0%)—
8月3日短プラが2.125%→2.375%に—
9月4日我が家が借入2.20%
9月18日日銀が追加利上げ(1.0%→1.25%)2.20%
10月1日新しく借りる人の金利が2.45%に2.20%
11月2日短プラが2.375%→2.625%に2.20%
11月上旬見直し後の「ご返済のお知らせ」が届く2.20%
12月の返済日の翌日1回目の利上げ分が反映される2.45%
見込み
2027年
4月1日
新しく借りる人の金利がもう一段上がる見込み2.45%
2027年6月の返済日の翌日2回目の利上げ分が反映される2.70%
見込み

「9月に借りて得した」のは約5,000円だった

もし融資の実行が10月にずれ込んでいたら、最初から2.45%でした。9月に借りられた我が家は2.20%スタート。ただし、12月の返済日の翌日からは同じ2.45%に並ぶ見込みです。

差がつくのは最初の3回分の利息だけ。計算すると約5,000円でした。

変動金利では、「何月に借りたか」の差は思ったより小さい。効いてくるのは、残高がいつまで、いくら残っているかのほうです。金利改定の直前に滑り込めたことより、これから元金をどう減らすかのほうが、家計への影響は大きいと分かりました。

返済額は同じ、でも中身が変わる

金利2.20%のまま見直し後(見込み)差
毎月の返済額73,107円73,107円変わらず
2027年1月分の利息11,450円12,751円
(2.45%)
+1,301円
2027年1月分の元金61,657円60,356円−1,301円
2027年7月分の利息10,769円13,233円
(2.70%)
+2,464円
2027年7月分の元金62,338円59,874円−2,464円

口座から落ちる金額は1円も変わりません。だから、引き落とし額だけ見ていると、金利が上がったことに気づけない。このブログの家計簿では、返済額を「利息」と「元金」に分けて記録していきます。

8年間の利息はいくら増えるのか

繰上返済をしない場合金利が2.20%のままだった場合金利が2.20%のままだった場合:利息の合計 596,783円59.7万円2.45%に上がる(2027年1月分〜)2.45%に上がる(2027年1月分〜):利息の合計 664,887円(+68,104円)66.5万円+6.8万さらに2.70%に上がる(2027年7月分〜)さらに2.70%に上がる(2027年7月分〜):利息の合計 725,262円(+128,479円)72.5万円+12.8万2027年3月に197万円を繰上返済する場合(金利は2.70%まで上昇)毎月の返済額を減らす方式毎月の返済額を減らす方式:利息の合計 513,765円51.4万円返済期間を縮める方式返済期間を縮める方式:利息の合計 365,362円36.5万円
8年間に支払う利息の合計(借入643万円・96回。返済額は5年ルールで据え置き、2031年1月分から再計算する前提の試算)

何も手を打たなければ、利息は約59.7万円から約72.5万円へ。差額の12.8万円は、月にならすと約1,300円です。スーパーチャージャーの充電1回分が、毎月そのまま利息に消える計算になります。

これは「2.70%で止まった場合」の数字です。日銀は9月の決定のなかで、今後も情勢に応じて利上げを続ける考えを示しています。利上げが続けば利息はもっと増えますし、金利が下がれば減ります。

我が家の対策:少なくとも補助金の197万円は繰上返済に回す

もともと、補助金(CEV 127万円+東京都ZEV 約70万円)は入金され次第、繰上返済に充てる計画でした。金利が上がったことで、この計画の意味は大きくなりました。少なくとも補助金の197万円分は、繰上返済に回します。

三菱UFJ銀行のマイカーローンの繰上返済は、次のような仕組みです。

  • ネットからの手続きは手数料無料(窓口は5,500円)
  • 方式は2つ。毎月の返済額を減らす「再計算方式」と、返済期間を縮める「期限繰上方式」
  • ネットでの手続きは、初回の返済日を迎えてから(初回の返済日を繰上返済日にすることは可能)

金利が2.70%まで上がる前提で、2027年3月の返済日に197万円を繰上返済した場合の試算です。

利息の合計毎月の返済額完済
繰上返済しない約72.5万円73,107円2034年9月
返済額を減らす方式約51.4万円約49,800円2034年9月
期間を縮める方式約36.5万円73,107円2032年3月ごろ

毎月の返済額は、5年ルールによる見直し前(2030年12月分まで)の金額です。

利息だけを見れば、期間を縮める方式が有利です。いまのところ我が家は、毎月の維持費を軽くすることを優先して、返済額を減らす方式を考えています。補助金の入金時期によって数字は変わるので、実行したら実額で報告します。

固定金利にしておけばよかったのか

固定金利なら、今回の利上げは関係ありませんでした。それでも、固定にしておけばよかったとは思っていません。

このローンは、補助金が入ったら元金を減らす前提で借りています。残高が減れば、金利が上がったときの影響もそのぶん小さくなります。先ほどの試算でも、197万円を繰上返済すれば、金利が2.70%まで上がっても利息の合計は約51.4万円。金利が2.20%のまま何もしなかった場合の約59.7万円を下回ります。

だから我が家は、金利の上昇には繰上返済で備えます。少なくとも補助金の197万円分は繰上返済に回します。その先も、金利の動きと家計の状況を見ながら、追加の繰上返済を視野に入れていきます。

これから銀行ローンを組む人へ

我が家が今回学んだことを3つにまとめます。

  1. 金利は「借り入れた月」で決まる。 申し込んだ月ではありません。融資の実行が月をまたぐと、金利が変わることがあります
  2. 変動金利は、借りたあとも年2回見直される。 返済額が変わらなくても、利息は増えます
  3. 繰上返済の手数料と方式を、借りる前に確認する。 ネットなら無料か、返済額を減らせるか、期間を縮められるか

金利や条件は、銀行・商品・時期によって違います。この記事は我が家の記録であり、特定のローンをすすめるものではありません。検討する際は、必ず各銀行の公式サイトで最新の条件を確認してください。

参考にした公式情報

この記事を書いた人

ジャンヌ

20代後半・共働き会社員

2026年9月、自宅に充電設備のないままテスラ Model 3(白)を迎え、スーパーチャージャーだけで乗っています。